一見、歯の健康と「コスパ」には関連性などなさそうに思えるが、実はそうでもない。
2022年、政府による「国民全員の歯科検診の義務化」を目標とする閣議決定がされたのは、知っている人も多いかもしれない。歯の健康を保つことは、「生活の質を維持すること」と、「長期的に歯科医療費を削減すること」に大きく関与するんよね。
当たり前のことを言っているようだけど、実はみんな全然わかってない。歯がボロボロになる前に30代で改めて見直すべきことをお伝えします。
歯科検診は絶対行け
歯医者さんは治療を複数回に分けて実施する。それは、診療報酬のシステムによるものだったり、段階的な治療を要するものだったり、予約の加減だったりするんだが。とにかく何回も行くのがマジで面倒臭くて、時間もお金も結構掛かる。
でも、定期検診で早めに発見しておくと、1回で治療が終わったり、検診のときに一緒に治療してくれるので、非常に楽だ。
私は1年に1回は必ず行くようにしている。
政府は国民皆歯科検診を目標としているが、2023年現在、まだ実施されていない。どうせその内、義務での歯科検診が始まるからと思わず、今からでも行った方が良い。それだけ大事ってこと。
2016年のデータで歯科検診に行ってる人は全体の53%、20歳代だけだと45%以下。
半分近くの人が行ってない。ヤバい。
昼の歯磨き率がヤバい
意外とやっていない人が多い。
1日に1回以上の歯磨きをやっている人は90%を超えるんだけど(残りの10%どうなってんの。やばい)
朝・昼・晩の3回磨いている人は、一気に減少する。特に昼食後の歯磨きをしていない人が56.7%。
友人とランチのとき、仕事で出先にいるとき。難しい場面も多いだろうが、何かしら歯磨きのできるタイミングはあるはず。
昼食後のケアができなければ、昼食〜寝る前の歯みがきの間、およそ9時間程度は、虫歯菌のパーティータイムとなってしまう。必ず昼ごはんの後も歯みがきはしよう。どうしても出来ない日があれば、念入りにうがいをすべし。
コスパの良い「歯みがき粉」もあるので、それは後日紹介したい。
やるべきは「フロス」
歯みがきは歯ブラシだけで終わってる人が大半だと思う。時間を掛けて歯磨きをしても、歯の隙間は結構汚れが落ちていない。実際、むし歯になりやすいのは歯の隙間だったり、奥歯だったり磨きにくい部分だ。
絶対に「フロス」をした方が良い。
フロスって糸ようじのことね。クワガタムシの先っちょに糸が張ってあるようなやつもあれば、糸だけで指に絡めて使うやつもある。
私が使うフロスは糸だけで指に絡めて使うやつ。安いし。クワガタムシのやつは使いやすいけど、すぐに無くなるし、ストックの場所を取るし、コスパが良くない。
フロスがあれば、マジで綺麗に汚れを落とすことができる。フロスを使うと「すきっ歯」になるっていう噂が昔あったけど、なんのエビデンスもないし、聞き流しておけばいい。
フロスの使用率は20%程度。8割近い人が歯ブラシだけしかケアをしていない。
虫歯予防のために、フロスは歯医者さんも勧めている。ちなみに私は、毎回、毎日のフロスはしておらず、2〜3日毎くらい。歯ブラシでケアしきれなかった蓄積を、定期的に処理するっていう感じでやっている。
オリーブオイルで口臭予防
これはちょっと話がズレるんだけど、口臭が気になるとか、特に夜寝ているときに口の中がネバネバしたり、乾燥したりする人に、オリーブオイルでの口腔内洗浄をオススメする。
鼻詰まりがあったり、季節的なものだったり、水分摂取が少なかったり、何らかの原因で唾液の分泌量が少なくなると、口臭や口腔内のネバネバが出てくるんだけど、これってつまり、口腔内の自浄作用が低下しているってこと。自浄作用が低下するってことは、雑菌が繁殖しまくってるってこと。
やり方は簡単で、寝る直前にオリーブオイルを少量、口の中に入れて、ゆすいで吐き出す。それだけで、口の中の乾燥が緩和されるんだ。
私も冬になると、ときどきやっているが、実際に口の中の乾燥がマシになる。実際に口臭が軽減した、というデータもある。是非、やってみてほしい。
ちなみに、その他の改善方法の一つとしては歯みがきを継続すること。毎日しっかり歯磨きを続けていれば、唾液の分泌量は維持される。
まとめ
いかがだったでしょうか、歯がボロボロになる前に30代で見直すべき4つのことを紹介しました。
歯科検診に絶対行くこと、フロスを使うこと、昼の歯磨きを甘くみないこと、オリーブオイルでの口腔内ケアの4つを挙げました。
ぜひ継続してやってみてください。
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