今年2024年から始まった「新NISA」。
株式投資が当たり前の世の中になったことで、自分も少し株式投資についての知識が付いてきた。日々、資産運用について考えている中、改めて十数年も前に契約した「個人年金」に対して、「本当にコレってお得なのか」という疑問が強く湧いてきた。
皆様の中にも、個人年金を契約している人は多いのではないでしょうか。
今回は私が20歳前後で契約した個人年金について、お得度を再検証し、解約タイミングの最適解と、結果的に全額投資にブッ込んだ話をお伝えします。
個人年金の契約内容
私の契約していた個人年金はアフラック。
①33年間、月1万円(年間12万円)を積み立てる。
②積み立て完了後、10年間に渡って、毎年51万6790円を貰える。
貯蓄要素のみで、保険要素なし。
個人年金の詳細
33年×12万円なので、総積立額は3,960,000円。
10年間もらえる総額は、5,167,900円。
差し引き収入は、+1,207,900円
つまり、積み立てた金額が、約130%になって帰ってくるってこと。
「おお、お得じゃん!」
と、思ったのは若かりし頃。
今の知識と経験を踏まえて分析を深めてみよう。
個人年金を複利で計算してみよう
株式投資と言えば「複利」の力!!
「複利」ってのは超簡単に言うと、毎年発生する「利子」に対して、翌年には同じように「利子」が発生するので雪だるま式に利子が増幅していって、結果的に元金が大幅に増加していく仕組みのこと。
複利は時間を掛ければ掛けるほど強いです。
さっきの個人年金の積み立て金額が約130%ってのは、積み立て期間33年+受け取り期間10年=合計43年もの長い歳月を掛けて、たった1回だけ利子が30%もらえましたっていう話。
Excelで「=irr( )」の関数を入力すると、今回の個人年金の福利が計算できる。
43年間、3,960,000円を掛けた結果、個人年金の複利は1.218%でした。
低っっ。
個人年金の所得控除→超微力
個人年金には所得控除ができるという強みがあります。
年間12万円を掛けているので、
所得税→5万円の控除
住民税→2万8千円の控除
課税所得控除なので、それぞれ10%程度の税金が減ることになります。
つまり、実質は
所得税→毎年5000円安くなった!
住民税→2800円安くなった!
ということ。
毎年、合計7800円の減税。
かなり甘めに見て、積み立て額を年間1万円減額して計算してみよう。
差し引き収入は、33万円アップして、+1,537,900円。
所得控除を金額に含めたとして
33万円を減額して、43年間3,630,000円を掛けたと計算しましょう、
その結果の、個人年金の複利は1.607%。
大して変わりやしない、やっぱ微妙だ。
個人年金を解約したペナルティは7万円!
現時点での私の積立金→1,730,000円
現時点で解約した返還金→1,659,981円
差し引き→ー70019円
めっちゃ減りました。
コツコツ貯めたのに、約7万円のペナルティ。
クソアヒルが!!!
個人年金を解約して株式投資にブッ込んだ場合
ペナルティを踏まえた上で、解約金を株式投資にブッ込んだ場合を計算してみよう。
・現時点で解約した返還金→1,659,981円
・本来払い込むはずだった残りの期間18年+受け取り期間10年
→1,659,981円を28年間、運用した成績を計算してみよう。
ちなみに多様な意見があるけど、
インデックス投資の期待リターンは6〜7%と言われている。
今回は厳しめに予測して、複利5%と複利3%で計算してみよう。
5%複利 | 3%複利 | |||||||
年数 | 元利合計 | 利息 | 実質金利 | 年数 | 元利合計 | 利息 | 実質金利 | |
1年目 | 1,742,980 | 82,999 | 5% | 1年目 | 1,709,780 | 49,799 | 3% | |
2年目 | 1,830,129 | 170,148 | 10.25% | 2年目 | 1,761,074 | 101,093 | 6.09% | |
3年目 | 1,921,636 | 261,655 | 15.7625% | 3年目 | 1,813,906 | 153,925 | 9.2727% | |
4年目 | 2,017,717 | 357,736 | 21.5506% | 4年目 | 1,868,323 | 208,342 | 12.5509% | |
5年目 | 2,118,603 | 458,622 | 27.6282% | 5年目 | 1,924,373 | 264,392 | 15.9274% | |
6年目 | 2,224,533 | 564,552 | 34.0096% | 6年目 | 1,982,104 | 322,123 | 19.4052% | |
7年目 | 2,335,760 | 675,779 | 40.71% | 7年目 | 2,041,567 | 381,586 | 22.9874% | |
8年目 | 2,452,548 | 792,567 | 47.7455% | 8年目 | 2,102,814 | 442,833 | 26.677% | |
9年目 | 2,575,175 | 915,194 | 55.1328% | 9年目 | 2,165,899 | 505,918 | 30.4773% | |
10年目 | 2,703,934 | 1,043,953 | 62.8895% | 10年目 | 2,230,876 | 570,895 | 34.3916% | |
11年目 | 2,839,131 | 1,179,150 | 71.0339% | 11年目 | 2,297,802 | 637,821 | 38.4234% | |
12年目 | 2,981,087 | 1,321,106 | 79.5856% | 12年目 | 2,366,736 | 706,755 | 42.5761% | |
13年目 | 3,130,142 | 1,470,161 | 88.5649% | 13年目 | 2,437,738 | 777,757 | 46.8534% | |
14年目 | 3,286,649 | 1,626,668 | 97.9932% | 14年目 | 2,510,870 | 850,889 | 51.259% | |
15年目 | 3,450,981 | 1,791,000 | 107.8928% | 15年目 | 2,586,196 | 926,215 | 55.7967% | |
16年目 | 3,623,530 | 1,963,549 | 118.2875% | 16年目 | 2,663,782 | 1,003,801 | 60.4706% | |
17年目 | 3,804,707 | 2,144,726 | 129.2018% | 17年目 | 2,743,696 | 1,083,715 | 65.2848% | |
18年目 | 3,994,942 | 2,334,961 | 140.6619% | 18年目 | 2,826,007 | 1,166,026 | 70.2433% | |
19年目 | 4,194,689 | 2,534,708 | 152.695% | 19年目 | 2,910,787 | 1,250,806 | 75.3506% | |
20年目 | 4,404,424 | 2,744,443 | 165.3298% | 20年目 | 2,998,110 | 1,338,129 | 80.6111% | |
21年目 | 4,624,645 | 2,964,664 | 178.5963% | 21年目 | 3,088,054 | 1,428,073 | 86.0295% | |
22年目 | 4,855,877 | 3,195,896 | 192.5261% | 22年目 | 3,180,695 | 1,520,714 | 91.6103% | |
23年目 | 5,098,671 | 3,438,690 | 207.1524% | 23年目 | 3,276,116 | 1,616,135 | 97.3587% | |
24年目 | 5,353,605 | 3,693,624 | 222.51% | 24年目 | 3,374,400 | 1,714,419 | 103.2794% | |
25年目 | 5,621,285 | 3,961,304 | 238.6355% | 25年目 | 3,475,632 | 1,815,651 | 109.3778% | |
26年目 | 5,902,349 | 4,242,368 | 255.5673% | 26年目 | 3,579,901 | 1,919,920 | 115.6591% | |
27年目 | 6,197,467 | 4,537,486 | 273.3456% | 27年目 | 3,687,298 | 2,027,317 | 122.1289% | |
28年目 | 6,507,340 | 4,847,359 | 292.0129% | 28年目 | 3,797,916 | 2,137,935 | 128.7928% |
複利5%
1,659,981円の28年後→6,507,340円(実質4,847,359円の収益)
複利3%
1,659,981円の28年後→3,797,916円(実質2,137,935円の収益)
複利の効果は28年でもかなり強い!
長ければ長いほど強いぞ…株式投資!
個人年金を解約するタイミングの最適解は今!!
はい、完全に「今」でした。
個人年金の節税能力・利子の力は、投資を知らなければ弱くはない。
でも投資に慣れてきた今、改めて検証すると圧倒的なパワーの違いに愕然とする。
投資は時間を掛ければ掛けるほど強い・
よって、個人年金を解約するタイミングは「今」で決定。
結論
いかがだったでしょうか、「個人年金の解約タイミングは?<全額投資にブッ込んだ話>」
結論、個人年金を解約するタイミングは今!!
個人年金より株式投資の方が圧倒的に強い!!
話を整理すると…
①個人年金を解約した結果7万円のペナルティが発生した
②個人年金のままだと、甘々で見ても+150万円
③解約して投資に回すと、3〜5%の複利で+210万円〜+480万円
(解約以後の積み立てはしない計算で)
というわけで、
個人年金は即解約して
全額オールカントリー投資信託にぶっ込みました。
個人年金の利率のヤバさに驚いた。
皆さんも個人年金はやめて、自分で投資しましょうね。
他にも節約術とか公開してるので見てね。
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