「マジで趣味がない」と困っている人、多いよね。
人生を豊かにするのに趣味はめちゃくちゃ重要で、どれくらい趣味に没頭するかによってQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が大きく左右される。
仕事が生きがいで没頭できると言うのなら、もちろんそれも幸せなこと。ただそんな人なんて、ほんの一握り。ほとんどの人にとっての仕事は、生活のためのものでしかないことが多い。
日常の大半が仕事に割かれる中、残りのプライベートを如何に充実させるかがQOL向上のために重要。仕事に疲れて、プライベートはだらだらしているだけ、では仕事のために生きているのとほぼ同義だ。
以下、マジで趣味がないと困っている人へ、「3種類の趣味」の概念をお伝えしたい。
無趣味の人は25%
趣味に没頭しようにも、「そもそも趣味がない!」という人は多いと思う。趣味がない・好きなことがない・やりたいことがない、という言葉は本当によく耳にする。
博報堂生活総研の意識調査「生活定点1992-2022」では、2022年の調査で「自分は無趣味である」と答えた人の割合は25.2%との結果が出ている。4人に1人は趣味がないってこと。めっちゃ多いね。しかもこれ、1998年のデータからほぼ横ばい。趣味がないって、長年に渡って多くの人が抱えている問題なんだよね
「趣味探し」を趣味にしよう
「マジで趣味がない」と悩んでいる人はまず、「趣味探し」を趣味にしてみてほしい。
ゲーム・漫画・映画・読書・音楽・料理・スポーツ・ギャンブル・グルメ、など趣味には多くのジャンルがあるが、より具体化してニッチな部分にまで焦点を当てると無限にある。まずはやったことがないこと、目に入ったものを片っ端からやってみるのが良いと思う。
私も趣味がない人間の1人だったが、「趣味探し」を趣味にして、やったことがないことをやりまくった。ギター、スノーボード、プログラミング、カメラ、サーフィン、家庭菜園、ビジネス書の読み漁り、魚釣り、などなど。色々と次々とチャレンジしていった結果、今はサウナ、スパイスカレー作り、ゲーム、が定着している。
数回で終わってしまった裁判傍聴や、半年も続かなかったプログラミングなど、ただの「経験」で終わってしまったものも多い。でも、数年後に自分が家を建てたとき、実際に訴訟するトラブルが出てきたんだけど、裁判所に出向く際のハードルが少し下がった経験がある。プログラミングの勉強をしていたことで、仕事場で円滑に業務が進んだり、理解がしやすかった経験がある。後々どこで役に立ってくるか分からないものである。
ギターをしていた数年、スノボにハマった数年、一定期間やらなくなっても、友人の誘いで新たにやり始めたりと、期間ごとに変遷していったりもする。この「経験」や「数年だけの趣味」も次の趣味に繋がるし、ふとしたタイミングで再開することもある。全体的な趣味開始の敷居が低くなるんだ。
人生を豊かにする3種類の趣味
趣味の持ち方にはコツがあって…
①能動的な趣味
②受動的な趣味
③創作する趣味
趣味は大きく分けると、この3つに分類できる。この3種類の趣味を持つことで、より人生が豊かになると言われている。以下、それぞれ説明をしていく。
能動的な趣味
草野球、ランニング、スキー、山登り、筋トレ、サーフィンなど、スポーツ全般がこれに該当するし、競技系のものじゃなくても、体を動かす系統のものは全て該当する。
運動系に限定してなくて、散歩、旅行、カフェ巡り、ライブ参戦、ドライブ、など、自分から体を動かして行うもの全てがこれに該当する。家から出れば、ほとんどが能動的な趣味と言えるかもしれない。
体や頭を使ったり、アクティブに活動することで、ノルアドレナリンが活性化するし、身体的な健康の維持にも関わってくる。ずっと家にいちゃダメ。みんな、外に出よう。
受動的な趣味
漫画、映画、ゲーム、読書、SNS、動画サービスなどネット配信系統を見る、など。
すでに存在しているコンテンツを楽しむのだが、家から出ずに完結することが多い。グレーな感じではあるが、映画館に出かけたり、テレビではなくて現地でスポーツ観戦をするとなると、能動的な趣味だと捉えて良いと思う。とにかく家で受動的なコンテンツを消費していると受動的な趣味に該当する。
趣味があっても、これしかない人が多い。休みの日に受動的な趣味で終わる人が多い。仕事が忙しいサラリーマンがたまの休みに家を出るなんて面倒臭くて堪らんもんね。
創作する趣味
料理、書道、陶芸、写真、絵画、イラスト、アクセサリー作り、DIY、パン作り、アート活動全般
楽器の演奏、バンド活動なんかも音を作りだすという意味では該当してくると思う。ゼロから何か形のあるものや、価値のあるもの、メッセージ性のあるものを創り出すことが全般的に当てはまってくる。この創作の趣味を持っていない人が多い。でも、種類が少なそうで、考えてみると意外と色々ある。
創作活動の趣味はQOLを大いに上昇させてくれる。創作の過程で自身の技術が向上したり、他者から思いがけず評価を得られることもある。
ちなみに私の趣味の1つ、「コーヒーの焙煎」は創作する趣味として、簡単に始められるし、実はコスパも最高なんだ。詳しく語っているので是非見てみてほしい。
「マズローの欲求階層」で趣味を理解しよう
マズローの欲求階層を知っているだろうか。
人間の欲求をピラミッド型に階層別に分類したものだ。
生理的欲求
人間の本能。
性欲以外は満たされてるはず。
最下層の①生理的欲求(食事や睡眠、排泄など)が満たされることで、次の階層である、安全の欲求を欲することとなる。
安全の欲求
②安全の欲求は、身の危険を感じない環境のこと。戦争やスラム街のない日本で生活しているのなら、大抵の人は安全の欲求が満たされていると言える。
下位の2つの欲求は満たされている人がほとんどだろう。これより上の階層が問題だ。この階層から先が、趣味活動が重要である理由と大きく関連してくる。
所属と愛の欲求
③所属と愛の欲求は、家族関係、友人関係、職場、学校など、自身が所属する関係地や場所のこと。大抵の人が何かしらの人間関係や所属先を持っているだろう。人間関係が希薄なってきている昨今、職場や学校、友人関係に満足していない人も多いだろう。だが、趣味を持つことで、趣味を持った仲間同士の場が作れるのである。
承認の欲求
「能動的な趣味」や、「創作する趣味」を持つことで、④承認の欲求が得られることがあるだろう。自身が活動した内容が賞賛されるかもしれない、創作したものが多くの人に認められるかもしれない。
SNSをツールとして、趣味活動に関する承認の欲求を満たすのは良し。SNSを投稿するだけで承認欲求を満たすなんてのは異常。不健康。
自己実現の欲求
創作の趣味を持つことで、自身の創作物を、よりクオリティの高いものに、より自分の納得できるものに、技術の向上ができるかもしれない。
自身の思い通りのもの、満足のいくものが創作できたとき、それは⑤自己実現の欲求が満たされるだろう。
まとめ
いかがだったでしょうか、「マジで趣味がない人におすすめする、人生を豊かにする3種類の趣味」について。
能動的な趣味、受動的な趣味、創作する趣味、の3種類を持つこと。
これらの趣味がなければ、まずは「趣味探し」を趣味にして、片っ端から目に付いたものをやってみること。
私で言うとサウナ(能動)・ゲーム(受動)・スパイスカレー作り(創作)が、ここ数年で安定して楽しんでいる趣味だ。
生活の質を高めるためには、趣味はめちゃくちゃ重要。3種類の趣味、能動的な趣味、受動的な趣味、創作する趣味、これらを意識しながら、まずは趣味探しをしてみてほしい。
より豊かな人生が送れるはず。
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