子どもの自己肯定感の高め方

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子育て

子育ての中で気になること、心配なこと、悩むことは山のようにありますよね。

私はマジで山のようにあります。

今回は数ある子育ての悩みの中でも、子どもの不安を減らす方法、つまり子どもの自己肯定感の高め方について触れていきたいと思います。

うちの娘はめちゃくちゃ引っ込み思案です。心配性で不安が強く、なかなか行動に移せません。子どもが少しでも自信を持って行動できるようにと、日々様々な情報を漁りまくっています。その中でも今回紹介するのは、特に納得感があって、効果的だと感じたものです。

皆さんの中にも、引っ込み思案なお子さん、「自信がなくて行動に移せない」、「不安が強くて積極的なれない」など、気になっている方は多いのではないでしょうか。是非試してもらいたいです。

自己肯定感

まず大前提として自己肯定感について。

自己肯定感は、自分を信じる力です。自己肯定感が低いと、自信がなく、不安が強く、行動力が低下してしまいます。メンタル面にも強く影響を及ぼします。

自己肯定感の向上によって、メンタルを強くすることで、勉強面にも良い効果があるとも言われています。論理力・認知力を高めるためには勉強だけではなく、メンタル面も関わってくるんですね。

心の3大欲求

「心の3大欲求」は、脳が生理学的に備えている欲求です。
自己肯定感を高めるためには、まず心の3大欲求を満たしてあげることから始まります。

①つながり
②有能感(できる感)
③自発性(自分から感)

上記に触れながら説明していくので、忘れないようにしてください。

絶対にやってはいけないこと

まずは絶対にやってはいけないこと。

・点数を気にすること
・褒めるすぎること
・報酬を得られること

点数・褒められる・報酬が得られることが、学びの動機となってしまいます。やたらと褒めたり、ご褒美をあげたりすることで、子どもの行動目的が歪んでしまう可能性があるのです。

子どもの脳は基本的には学ぶこと、「分かった」「できた」という感覚を求めるようにできています。学ぶのが楽しい、という感覚です。成功体験を高めてあげようという気持ちで、褒めるのが当たり前になると、外発的な動機づけが当たり前になってしまいます。元々の内発的な動機を下げてしまう可能性があるのです。自己肯定感を高めるどころか、メンタルの問題すら出てくる可能性があります。

成功体験を重ねていくこと自体は大切です。内発的動機が心の3大欲求が育っていくでしょう。しかし、褒めすぎたり、報酬を与えすぎるのは要注意です。

ネガティブな気持ちとの付き合い方

嫌なことがあったら忘れよう、抑えこもう、無理やりポジティブな方向に転換させよう、というのもあまり良くはありません。嫌なことがあった時に、それに向き合うこと重要です。そんなネガティブな自分にも価値があるなと、思うようになることがベストです。

ポジティブな気持ちは重要ですが、ネガティブな気持ちも大切に扱いましょう。

ネガティブな感情を疎かにすると、うつ病、不安症になるリスクが高くなる、という研究もあるようです。

ここで大切な言葉が、「自己受容」です。ありのままの自分を受け入れること。「また失敗しちゃった」と落ち込んだり、見ないふりをしてはいけません。ネガティブな自分でも頑張っているのが素晴らしいと思えたり、ドジっ子な自分も面白いよね、自分らしいよねと思えることが大切なのです。

自己肯定感の高い人は、寿命が長く、怪我や病気の治りが早い、とまで言われています。

親切の日

ここからは具体的な方法を挙げていきます。

1つ目は子どもに「親切」をさせるようにすることです。親切にすることで、上記に挙げた、心の3大欲求を満たしてあげることができます。心の3大欲求は、①つながり、②有能感(できる感)、③自発性(自分から感)ですよね。

・人を助けること→つながり
・何かをやってあげる→有能感(できる感)
・やらなくてよいことをやる→自発性(自分から感)

人に優しくすると、自分の方が幸せになる、と言われています。人に親切をして損はありません。

5つの親切エクササイズ(週1回)

1、親切の日を設定する

2、5つ人のためになることをする

3、夜寝る前に何をやったかをチェック

親切の日を設定する

子どもに、「親切の日」を決めさせます。月曜日でも、日曜日でも、いつでも構いません。子どもと決めたその日に、子どもに親切なことを5つするように伝えます。

人のためになることを5つする

なんでも構いません、鉛筆を貸してあげた。消しゴムを拾ってあげた、困っていそうなので声を掛けてあげた。など、ちょっとしたことでもOKです。自分が意識してこの5つ、と言えるようなものです。夜寝る前に何をやったかをチェック

寝る前に、親と今日は何を親切なことをしたの、と報告をしてもらいます。可能ならば、日記に書いてもらっても構いません。自分で振り返って、親切にしたこと、を振り返ることがさせられれば良いのです。

1日に5つ、が大事です。1日に1つずつとかではなく、「今日はすごく良いことをいっぱいしたな」と感じられる日を作ることが重要なのです。心の3大欲求を満たしてあげるのです。自己肯定感を高めることができると思います。

ポイント

結局は親切なことを「やらせている」という状態ではあるのですが、少なくとも、「5つの親切なこと」は子どもに決めさせてあげてください。また、ここでは「感謝」っていうのも親切に入れても良いとのことです。「感謝」自体も、あえて言う必要はないけれども「自発的に言う」ことで、相手に喜んでもらえる、ということです。

ソシオメーター理論

ソシオメーター理論というのがあります。ソシオメーター理論においての自己肯定感は、「他の人からどう思われているか」という尺度になります。親切なことをすると、他の人からの目線が気にならなくなる、という研究結果が得られています。

これは感覚的にも理解できますよね。

自分が人に親切にしていることで、自分は人から「親切な人だ」と思われているだろう、という実感が得られると思います。人から「ダメなやつ」「嫌なやつ」「変なやつ」と思われるかもしれない、不安感をなくして、「親切な人だ」と思われているように感じることができるのです。

「人見知り」をどう改善していくか、という悩みに関しても、

人に優しくする」→「他の人からどう見られているかが気になりにくくなる

という思考の変化につながるのです。

人に親切にしてあげたということを認識すると、自己価値を感じることができます。自己価値を感じることが、自己肯定感につながっていくのです。

スリーグッドシングス

2つ目の方法は「スリーグッドシングス」です。「親切の日」のエクササイズは、少し子どもが大きくならないと難しいですが、「スリーグッドシングス」は幼児くらいの小さい子どもにも実践できる方法です。スリーグッドシングス、直訳すると、3つの良いことです。

やり方は以下。

・子どもと寝る前に5〜10分、今日あった3つのいいことを話す

・子どもと自分とで交互に言っていく

・なんでもないような些細なことで良い

・子どもと寝る前に5〜10分、今日あった3つの良いことを話す

1日の終わり、ベッドの中でも構いません。今日は良いこと3つ何があったかなぁ、と発表してもらいましょう。幼児だと、いいことってなんだろう、くらいの感じだと思います。

・子どもと自分とで交互に言っていく

「お父さんは今日、お風呂に入ったのがすごく気持ち良かったよ」「お母さんは晩御飯が美味しかったなぁ」など、親も伝えていくことで、子どもが「良いことってそういうことか」と学んでいくことができるのです。良いことを探す、というマインドが備わっていくでしょう。

・なんでもないような些細なことで良い

内容は本当に些細なことで構いません。1日を振り返って、良いことを見つけることで、自分を見つめ直して、自分の価値を感じることができます。自分の価値を感じることで、自己肯定感に繋がっていくでしょう。

ディスタンシング

3つ目はディスタンシング。

ディスタンスは、距離です。ディスタンシングは、距離を取ることです。

自分の心と向き合うことのテクニックとしてディスタンシングは、自分自身の心と距離を取ること、を意味します。もっと詳しくいうと、ネガティブな気持ちから距離をとって、俯瞰的に見るテクニックです。

悲しい気持ちの中、その気持ちに埋没していると、なかなかそこから抜け出せません。大人でも、悲しいなぁという気持ちでいるときに、友人に愚痴を言ったりしますよね、その時って気持ちが少し楽になりませんか。友人に愚痴を言っている時、自分が感じた悲しい気持ちを説明している時は、その出来事を俯瞰的に見ることができているのです。

具体的なテクニックとしては、

・直近のネガティブ経験を思い出す
・その時のことをできるだけ詳しく話す
・4つの視点で想像を膨らませる

・直近のネガティブ経験を思い出す

子どもが憂鬱そうにしていたり、なんか嫌なことがあったんだろうな、というとき、親としてはなんとなく察知しますよね。そういうときに、寝る前とかで良いです。「最近、辛いことあった?」「悲しかった出来事ってある?」「その時ってどんな気持ちだった?」とサポートしながら聞いてあげましょう。

・その時のことをできるだけ詳しく話す

細かい状況を聞いてあげましょう。いつ、どこで、誰と、どういうことが起こったのか。

・4つの視点で想像を膨らませる

例えば、ネガティブ経験としてお友達とをケンカしていたのだとします。A君とケンカをしていたのなら、一緒にその場面にいた、「B君はどう感じていたと思う?」と聞いてあげるのです。他の視点を取れるように誘導してあげましょう。すると、B君の視点で考えることで、自分の視点から少し距離を取ることができるのです。

小さい子どもには、具体的なイメージのできる第3者を持ってくるのがポイントです。

子どもが少し大きくなってきたら、そのときの自分を見て、優しい言葉を掛けてあげてみて、と聞いてみても答えられるようになるでしょう。

俯瞰して見る、別視点で見る、第3者視点で見る、ということがここでのキーワードです。

呼吸法

4つ目は呼吸法です。一般的によく言われますが、子どもにも呼吸法は効果的です。呼吸に集中することで、意識を自分の感情から切り離すことができるのです。寝る前に深呼吸を2回する、でも十分かと思います。

近年流行りのマインドフルネス瞑想と同じようなものです。

ご飯を作れること

5つ目はご飯を作れること。

少し年齢がいかないと難しいかもしれませんが、効果的です。

自立した生活をする上では必ず必要なことです。外食やコンビニで買うことだってできるのですが、「お腹が空いたからコンビニで買おう」というのと、「作るのが面倒くさいからコンビニで買おう」では、選択肢の意味合いが全く異なるのです。自立した生活ができること=自信に繋がるはずです。

幼児や小学校の低学年からでも、一緒にお料理はできると思います。楽しみながら少しずつ料理スキルをつけていってあげましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。子どもの不安を減らす方法、子どもの自己肯定感を高める方法。

子供の自己肯定感を高めるためには、親や保護者は心の3大欲求(つながり、有能感、自発性)を大切にし、外発的な動機づけを避けるべきです。ネガティブな感情にはディスタンシングや呼吸法が有効であり、子供には親切な行動を奨励する「親切の日」や「スリーグッドシングス」のエクササイズが役立ちます。また、自立した生活を築く一環として、子供にはご飯を作るスキルを身につけさせることが重要です。これらを通じて、子供たちが自信を持ち、健康な心の枠組みを築けるようサポートしましょう。

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