今回は子供の睡眠不足による影響について、わが家の4歳児の睡眠不足状況に触れながら、その影響をお伝えしていきます。
うちの4歳児の娘、マジで寝ないんです。
まずね、昼寝をしないんです。1歳とか2歳くらいから全然昼寝ができなかった。色々と策を練っては試してみたけど、上手く行きませんでした。しまいには自分で「〇〇ちゃん、寝るの下手くそなの!」って魂の叫びをしていました。
幼児ながらにして、同調圧力によるものなのか、幸い保育園では昼寝ができるようになったので一安心な部分もあるのですが…今でも家では全く昼寝しません。
夜もね、なかなか寝付くのが難しくて、9時にベッドに入っても10時半とか11時くらいまで眠れないのも頻繁にあります。睡眠時間でいうと、9〜10時間程度。保育園に行く日は朝7時起床+1.5時間の昼寝。お休みの日は8時半で遅めの起床+追加0時間(昼寝なし)。といった感じです。
子供の平均睡眠時間
推奨される睡眠時間は以下
新生児 | 0~3 ヶ月 | 14~17 時間 |
乳児 | 4~11 ヶ月 | 12~15 時間 |
幼児 | 1~2 歳 | 11~14 時間 |
未就学児 | 3~5 歳 | 10~13 時間 |
小学生 | 6~13 歳 | 9~11 時間 |
中高生(思春期) | 14~17 歳 | 8~10 時間 |
若年成人(青年期) | 18~25 歳 | 7~9 時間 |
成人 | 26~64 歳 | 7~9 時間 |
高齢者 | 65 歳以上 | 7~8 時間 |
大人の平均睡眠時間…
アメリカの平均睡眠時間は8時間50分、
先進国全体での平均睡眠時間は8時間30分、
日本人の平均睡眠時間は7時間30分となっています。
日本人って、そもそも大人が寝てないんですね。
3歳以下の子供の平均睡眠時間…
アメリカを含む多くの先進国の平均睡眠時間は13時間前後、
日本の平均睡眠時間は11.62時間。
日本人の睡眠時間が少ないのがよく分かると思います。大人の睡眠時間の少なさに、追随して子供の睡眠時間も少なくなっていますよね。うちの娘でいうと、さらに短すぎてヤバイ。いや、1〜2才の頃でいうと完全に足りてなかったし、4歳の今でも10時間行ってないことも多いからアウトよね。
子供の睡眠不足が脳へ影響する
睡眠不足による脳の影響ってよく言われますよね。脳の海馬(記憶の関する機能)なんだけど、睡眠不足と海馬の大きさには相関があるって言われてます。しっかり寝ないと、海馬が成長しないぞということです。
具体的には
・メンタルヘルスが悪くなる
・問題行動が多くなる
・認知能力が低くなる
というような影響が出てくるようです。
ちなみにうちの娘は、不安症の傾向が強くて、行けない場所が多いです。特定の場面で喋れなくなってしまう「場面緘黙症」があったりとか、特定の場所(例えば水族館は暗いから嫌)が怖いから行きたくないとか、極端に不安が強い傾向があります。睡眠が少ないのが原因だと、断定は全くできませんが、睡眠時間の改善はしておくべきだと判断しています。
睡眠不足は大人も子供もヤバい
睡眠不足による影響・・・
大人→利他的な行為ができにくくなる
子供→感情コントロール(イライラする)・人格形成(自己肯定感が低い)
大人は、他者への配慮が欠ける行動に出やすくなります。子供の場合は、「脳への影響」でも言及したメンタルヘルスへの影響が強いです。メンタルヘルスには感情コントロール、自己肯定感、人格形成が含まれます。
自己肯定感に関する記事は以前にも書いているので見てみてください。
子供の睡眠リズムは朝型
子供は朝型です。小学生くらいまでは基本的に朝型です。
中高生は夜型になりやすいです。体内時計が遅れやすいのです。また、特性として夜型の子供もいます。
20歳前後は体内時計は2時間くらい遅くなります。30代〜40代を超えると、また朝型に戻ります。60代〜70代は更に朝型が進みます。
残念ながら、この世の中、社会は朝型人間に適した社会構造になっています。なるべく朝型人間のサイクルに適した生活リズムを整える必要があります。
世界的に見ても、日本の住宅は照明が明るすぎると言います。朝型のサイクルに体を適応させるためには、朝は明るい環境であること、夜は暗い環境であることが重要です。夜は暗い照明で過ごすことで、体は夜であることを認識します。光には覚醒作用があるのです。
夜型人間の方が、メンタルの問題を抱えやすいという統計データもあります。これには朝型社会である社会的要因も関連があるようです。
以下は朝型か昼型かをチェックできる質問項目です(大人向け)。
睡眠不足と不登校
朝起きられないことが不登校の一つの要因であることが多いようです。
朝起きられなくて、学校の開始時間に間に合わない。遅刻してしまうことで段々と学校に行きづらくなる、というのが最初のきっかけになりやすいです。朝起きられないということはつまり、夜遅くまで起きていて、睡眠不足である状態です。もともと子供は朝型なのに、夜型に変わってしまっているのです。
睡眠不足とADHD
ADHDとは、注意欠陥多動障害のこと。
ADHDだと診断されていなくても、ADHDはグラデーションです。ADHDの症状が強い人もいれば、ADHDの診断を受けていなくても傾向がある、という程度の人も多くいます。
睡眠不足はADHDを悪化させます。ADHD傾向のある子どもは、睡眠不足になりがちです。睡眠不足があると、ADHDの傾向が悪化します。悪循環を生みやすいのです。
十分に睡眠をとることを優先的に考える必要があるでしょう。
睡眠不足を解決するために
ここからは子供の睡眠不足を改善させる方法を考えていきましょう。
就寝時間が遅いことが問題
朝起きられないのは、夜眠るのが遅くなっているのが要因です。
夜は早めに眠る習慣を付けることが最優先事項です。10時〜11時以降まで起きているのが普通になっていませんか。年齢にもよりますが、朝7時に起きるとするのなら、8時に眠っても早過ぎることはありません。早めの就寝時間を設定しましょう。
親の睡眠リズムが影響する
子供の睡眠時間が夜型になっているのは、親の影響もあるようです。というのも、そもそもあなたが夜型人間になっているのではないでしょうか。子供を寝かしつけた後に、「わぁ〜フリータイムだ〜」って言って、馬鹿みたいに夜遅くまで起きていませんか。その結果、休みの日はダラダラと遅くまで、お布団で至福の時間を楽しんでいるんでしょう。そりゃ子供も一緒になって、遅くまでダラダラしているでしょうよ。全然ダメです、おめでとう0点です。メリハリのある生活リズムを、あなたから作っていきましょう。
はい、全部自分に言っています。
ごめんなさい、改めます。
仮眠はするべきか
大人の場合、14時頃までの20分以内の仮眠はパフォーマンスを上げると言います。
子供にとっても、昼寝は悪くありませんが、夜型の子どもは睡眠時間が足りてないので、家に帰ってきてからの時間、夕方の仮眠をしがちです。夕方の仮眠は夜に眠る時間を遅らせてしまいますので、絶対にNG。
変な時間に寝るのは避けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか、子供の睡眠不足による影響。
うちの4歳児は完全に睡眠不足だと判断できるし、今は改善のために紛争中です。夜は以前よりも、がっつりと照明を落とすようにしていますし、寝る時間も早め早めに設定し直しています。休みの日はゆっくりと寝かしてあげようというスタンスでしたが、早めに起こすようにして、その分眠たくなるのが早いので、早めに寝かしつけると言うサイクルを作るようにしています。
実際にうちの4歳児は、睡眠不足によるものかは分かりませんが、強い不安症があります。少しずつ改善できるように、様々なアプローチをしています。その一つに、以前紹介した「自己肯定感を高める方法」を実践し、今回紹介したのは「睡眠時間を改善させる」というものです。
少しずつ自己肯定感を高めて、自立した大人になれるように、サポートしていきたいものです。
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